まだ あなたの 名前を しらない そらの
しまだ あなたの なまえを しらない そらの したで
あなたは ちいさく、 ひっそりと うまれる。
じめんを わって でてきた みどりの いとは、
まるで 「ぼく」と いいはじめる 子どもの よう。
すべてが、 はじまり:
ふるえる 手、
まだ ものがたりの ない わらいごえ、
ページのない 本のように ひらかれた せかい。
そして、 その さいしょの 桜(さくら)の 木に
じゅんすいな こころが 花ひらく。
あまく、 みじかく、 ひかり かがやいて、
まるで じんせいに いたみなんて ないかのように。